軽口雑話 第13話 なんでもあり   
home > ess > 13_allok




≫ なんでもあり(第13話)

 ”ここでは何でもありだからなー!”長期滞在者が何かあると呟く言葉です。日本人は無意識に規則を守ろうとします。ここでは規則があっても、あっさり乗り越えてしまいます。最初のうちはそれが納得いかず、いらいらの原因になりした。受け入れる様になると上記のような発言と言うより、ため息となって口から出て来ます。
 たとえば交差点で車やバイクは赤信号で止まってますが、交差している青信号の車が無くなると最前列のバイクは一斉に信号無視で飛び出します。例外はありません。車の運転でも、ほとんどの人はウィンカーを出しません。右折でも左折でも車線変更でもウィンカーは出す人はまれです。横断歩道はほとんどありませんから交差点での横断は最初から交通規則無視(そういう交通規則があればですが)です。信号を待って安全を確認してから渡りたいかみさんは車道を横断するのを今でも嫌がっています。でも最近はだいぶ慣れておそれなくなりました。時折ぶつくさ言ってはいますが...。”交通規則無視”は”何でもあり”でも抵抗があります。
 売春も横行しています。友人のホテルでは、かなり公然と行われているようで、彼の部屋の向かい側4部屋を使って営業しているそうです。売春婦とポン引きは中国本土人だそうです。口コミで宣伝し携帯電話を使って客を集めているようです。普段の日はマレー人のお客が多く、土日はシンガポールからのお客で満杯になるのだそうです。この話を聞いて、なぜムスリムの国で売春があるか不思議に思いました。そしてやっぱり”何でもありなんだー!”と呟いてしまいました。ホテルは黙認しているのか聞いて見ましたが、アンダーマネーが効いているのだろうとの答でした。マレーシア政府も売春婦の取り締まりに躍起になっているらしく中国からの若い女性の入国は”保護者がないと入国禁止”のおふれを出しました。しかし中国政府の強烈な反発にあって中止になったと新聞に書いてありました。マレーシアも中国政府に対しては弱気の様です。




お問い合わせ