2003年4月頃、通風が発症し、ものすごい痛さで歩けない程になりました。仕事が忙しく運動も休んでいましたので体重が85Kgにもなっていました。168cmの身長ですから、大きくなりすぎです。通風の薬は一度飲むと一生手放せないそうです。それだけは絶対に避けたいと思いました。それにはまず体重を落とさなければいけない。そう感じていましたので思い切ってダイエットに挑戦しました。食事は元々そんなに美食をしているわけでは無かったので、なるべくそのままに、運動を主体にがんばりました。 痛みが治まって、歩くことから始めました。それと毎日同じ時間に体重を計り、ノートに点けました。この方法は”試して合点”で、証明してくれました。1日5000歩ぐらいから徐々に多くして、毎日15000歩くらいを歩きました。それに水泳を1時間弱(2000mほど)加えました。最初の5Kgはすぐに落ちました。それからは、2週間くらい同じ体重で減りません。この間に諦めると、リバウンドを起こして始めた時よりひどいことになって仕舞います。それを乗り切ると急にストンと落ちます。しばらく体重の減ったのを楽しみ、落ち着くとまた減らない期間が始まります。そんな繰り返しで頑張ってきました。ノートの体重データはエクセルに取り込んでグラフを作って一人にやにやしたり、努力が確認できて楽しめました。9月には65Kgまで落とす事が出来ました。なんと4か月で20Kgを落としました。65Kgというと24,5才の時の体重です。急激に落としたので、女の人が赤ちゃんを産んだ直後の様に、おなかの皮がたるんでしわしわになってしまいました。いや、おなかの皮だけでなく体中がそんな風でいささか見てくれが悪くなってしまいました。かみさんは漫画に出てくるお腹を空かした仙人の様だと評しました。その事を気に病んでいたある日、プールへ行って、中村さんというおばさんに、たるんだお腹の皮を指さして、このことを話しました。プールの端でガリガリにやせたおじいさんが歩いています。”俺、あそこで歩いているおじいさんみたいな体になっちゃった。”と云いました。そのお年寄りはあばら骨が目立ってちょっと腰をまげ動作もロボットの様なぎこちない動き方で水の中を歩いています。”吉川さん大丈夫!あの人は理科室だけど、しわしわは、もうすぐ直るよ!”理科室?はじめは何のことか分かりませんでした。泳いでいる最中に急に思い当って、”ああ、なるほど!”水の中で吹き出して、立ってしまい、後ろから泳いでいる人に迷惑を掛けて仕舞いました。理科室にある骸骨の標本の事を言ったらしいのです。 |