軽口雑話 第37話 | 日本人は心臓が強いか? | ![]() |
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機械の修理をたのまれてある日系の会社に行きました。 担当のマレー人リザンさんに紹介され、打ち合わせのあと仕事をはじめました。しばらくするとリザンさんが寄ってきて、 「吉川さん何歳ですか。」 「63才ですよ。」と答えると、しげしげ眺めて、 「若く見えますね。」 「マレー人は平均寿命が55才なんです。63才まで生きる人はあまりいません。日本人は心臓が強いんですね。だから長生きするんです。マレー人はみな心臓が弱いから長生き出来ないんですよ。」 日本人は心臓が強いから長生きすというのは初めて聞く学説(?)です。マレー人からみるとそう見えるのかもしれません。考えてみれば日本は世界一の長寿国です。私の年から平均寿命まであと20年近くあります。 マレー人の平均寿命が55才と言うのは、とても意外でした。 私達の認識では、心臓が強いから長寿と考え方はありませんでした。食生活の改善とか健康管理とか、生き方とかそう言った要素が長生きを支えていると思っていました。 マレー人の心臓が弱いのではなくて食生活に問題が有るのではないですか。たとえば椰子油の摂りすぎとか、甘い物を食べ過ぎとか有るんじゃ無いんですかなど議論を始めましたが、仕事中なので適当にきりあげました。 そう言えばこちらへ来て老人がいないのはずっと気になっていました。 やっぱりマレー人の老人は少ないんだ!なんて妙な納得をしてしまいました。 友人のAさん(彼は40才をちょっと越したところ)が腰痛で病院に行きました。なんと老人性腰痛だそうです。平均寿命年齢が55才だと、40才を過ぎると老人の域に入ってしまうようです。 またかみさんの友人のTさんは、占いで63才までいきられます。と言われて年金受け取らずに死ぬなんてとんでもないと言って泣いてしまったそうですが、これも平均寿命55才から考えると、長生きしますよ!と言っているように思われます。 |