軽口雑話 第41話 ドリアンフリーク5   
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≫ ドリアンフリーク5(第41話)

 「吉川さん今マラッカからの帰り、マラッカへ出張に行ったの。
 帰りに屋台でドリアン買ったから持ってゆく..。」チャンさんから電話がはいりました。
 夜9時チャンさんがドリアン4個とマンゴスチンを大きな袋に入れて現れました。ドアを開けると強烈なドリアンの香りがしました。
 ニライから旧道に入り、しばらく行くとドリアンの屋台が沢山軒を並べているところがあるそうです。そこのもっともカンポン人らしいおばさんの店で買ったのだそうです。
 さっそく割って食べて見ました。
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 チャンさんはドリアンは小いさめで、形のあまり決まっていないでこぼこしているほうがおいしいのだとドリアン屋のおばさんからの受け売りをしてくれました。
 上の写真の左にかかっている紐のようなものは、輪ゴムです。買うときに割ってもらってつまんで試食をしOKをして買います。割れたまま持ってくると実が発酵してしまいますので輪ゴムで蓋をします。それでも車の中はドリアンのにおいが取れるまで1週間はかかります。
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 このドリアンは、苦味と甘さが一体となったすばらしい味がしました。
 普通ドリアンはもう少し大きく、この片房に3個は実が入っていますが、今回のものは全部1個入りでした。そして種が小さいので見た目よりも果肉が十分ありました。
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 これはちょっと黄みがかかったもので苦味も甘みもありますが、発酵した感じがブランデーのような味と香りがします。前に上原社長の工場で食べたXOという名のドリアンに近い感じでした。
 房に一個というのは、味が凝縮されるのでしょうか!!
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 期待してあけましたが、虫食いでした。ドリアンを開けて虫食いに遭遇したのは初めてでした。きっと虫もおいしいのでしょう。
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 実は最後に食べたドリアンが最高でした。いや今まで食べた(初めて食べた時から)ドリアンの中でも一番でした。一口食べてあまりおいしいので、写真を撮るのを忘れ、あとからあわてて外側だけを撮りました。
 赤みが濃く、幻の赤えび(ドリアンの中でも最高の味なのだそうです。)はこれかも知れないと思いました。スィート・アンド・ビターでXOの優雅さ、クリームチーズのような滑らかさ、すばらしい香り、こんなおいしいドリアンがあるのかと、みな異口同音に
 「最高!!」と叫びました。
 で、ご覧のように外側もちょっと普通のドリアンと違っています。一番上の写真と比べて、とげの形の違いや、色の違いが分かります。中身を撮れなかったのは残念でしたが..。
 我が家の大家さんが言った様に、
 「カンポンドリアンに勝るものはない!」と思いました。




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