軽口雑話 第48話 中国2 上海で桜を見ました!   
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某食品メーカーがマレーシアに工場をたてることになり、その部品調達で上海出張に出かけました。上海はここ3年の間に5回行きました。今回は6回目です。
 久しぶりにマレーシア航空の中国行きの飛行機に乗りました。
 日本行きの飛行機の中とはかなり雰囲気が違います。たぶん中国人(本土の)が多いせいだと思います。話し声が大きく、騒々しいです。また一人でいる中国人は新聞を読んでいますが、読み終わと、その新聞を床に捨てていきます。目的地に着く頃には彼らの周りは捨てた新聞でゴミ捨て場のようになってしまいます。
 見ているだけで、いらいらした気持ちになります。
 同じ中国人でもマレーシアやシンガポールの中国人はマナーもよく、洗練されていますが、本土の人たちはひどいものです。
 飛行機を降りる頃にはどうしてこんなになっちゃうんだろと冷ややかな目で散らかった床と彼らを見ることになります。
 今回は、私の席の周りは本土の中国人たちでしたが、皆、マレーシア旅行の疲れからか眠ってばかりいてとても静かでした。機内食もろくに手を付けないほど疲れているようでした。いつもこうならいいのにと思いました。  
 余談ですが、マレーシアを旅する中国人たちの主な訪問先は、ゲンティン・ハイランドだそうです。中国本土では博打がが禁止なので、マレーシアで心ゆくまで博打を楽しむのだそうです。ゲンティン・ハイランドは24時間営業ですから夜も寝ないで、ぶっ通し博打を楽しんだのでしょう。
 上海空港に降下を始めると一面、霧(スモッグ?)で何も見えませんでした。着陸後、飛行機から出て蛇腹の通路を歩いていると隙間から入り込む外気の冷たさに思わずブルッと身震いしてしまいました。機内のアナウンスによると気温15度ということでしたが、マレーシアから来ると15−17度ぐらいの温度差があります。
 どういう訳か上海へくるときは寒い時ばかりで、今回は一番暖かかったのにやはり寒く感じました。

 この日は上海万博の準備がほぼ整い予行演習に20万人の人を動員させるとのことでした。−ただしまだ会場の2割は未完成だそうで、全部の完成は5月1日の開幕には間に合わないそうです−。
 この20万人といういうのは、いかにも中国的な数だと思いました。ただ(無料)の入場だそうです。2万人の間違いか、中国流の数の数え方か、分かりません。

 交通渋滞が予想されていましたので宿は郊外にとって有りました。おかげでスムーズにホテルまでたどり着けました。
 翌日、仕事で下請けの会社を訪問しました。
 会社の中庭に八重桜が2本植わっていて、2メーターほどの背丈の小さな木に濃いピンク色の花をいっぱいに付けていました。赤みも濃いし、八重桜は葉と花が一緒にでるので心の中のソメイヨシノのイメージとちょっと違いました。
 それでも桜の花を見るのは8年ぶりなのでしばし見とれてしまいました。マレーシアに暮らすようになって、4月になると桜を思う気持ちが募っていましたから、ちょっぴり感傷的な気持ちになりました。

 下請け会社の人たちと昼食を一緒にしました。中国料理は、おいしいのですけれど、どれにも辛みが足りなくて、マレーシア料理を懐かしく思いました。出てくる料理の多さにカロリーオーバーを気にしながらの食事になってしまいました。
 滞在中は毎日、雨交じりの曇り空で、たとえ多少ヘイズでもマレーシアの晴れた空を待ち遠しく思いました。




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