ショッピングセンターは、ここでの暮らしにはかかせない場所の一つです。近くのカフォー(カルフール)は3日に一度は買い物に行きます。タクシーで15分のジャスコには2週間に1度くらは行きます。都心の伊勢丹にだって一ヶ月に一度は行きます。どこのショッピングセンターも規模は大きく、広々としています。品物も豊富で、日本と同じように何でも有ります。特に野菜売り場や、鮮魚売り場は、日本では見られないものも沢山あり、活気があります。
何回か行くうちに売り場に場違いなものが置いて有るのに気が付きました。たとえばお菓子の棚の中にトマトの袋入りがあったり、お砂糖の袋を取りに行ったらゴム草履袋が乗っていて、とまどった事もありました。
どうやら買う気で籠に入れて来たのに途中でその気が無くなって、思いついた場所で置いて行くらしいのです。気が付いて売り場を見渡すと有るわ有るわ、どこにも違った組み合わせのものが置いて有ります。私達の場合だって途中で要らなくなったものは有ります。でも元の売り場位置に戻しにいきます。
紙パックのジュースが床に置いてあったりすると常識を疑ってしまいます。でもそれがここの常識かもしれません。後で集めて元へ戻す従業員さんも大変です。
マレーシアのスーパーでは野菜、果物、乾物、魚、イカなど、ほとんどが量り売りです。選んだ野菜や果物を袋に入れて検量カウンターへ行き、秤に掛けて値段シールを貼ってもらってもらいます。係の人が品物の単価を設定し重さを計って、秤から出てくるシールを貼ってくれます。野菜の種類、果物の種類は日本よりいっぱい有ります。秤のおばさん達は一目見ただけで、瞬時に種類を見分けます。普段買い物をしても店員の対応は遅くていらいらするのにここでは瞬時にボタンを押し設定します。はじめは感心していたのですが、あるとき干し椎茸を買って来ました。干し椎茸の売り場には同じような椎茸が4種類くらいあります。レシートにはフラワーマッシュルームと書いてありました。椎茸の事をこういう風に言うのかなどと妙に感心していました。次に同じ干し椎茸を買った時のレシートを見るとドライマッシュルームと打ってあり、単価は数セントですが違っていました。やっぱり適当に押していたんだ!!!でも値段は大して違わないからしょうがないか。これが許せないとこの国では暮らして行けません。
中身のチェック
いろいろな食品の中には、中身がどうなっているのか分からないものがあります。そういうものにぶつかると、たいてい袋が破いてあって中身を吟味した後があります。日本でこんな場面に出会った事はありませんからここだけの習慣でしょう。ものによってはえらく高い物もあります。スーパーを経営するのも大変な事の様に思えてしまいます。
日本では試食出来る物は、係の人が試食を勧めるか、試食をどうぞと書いてあります。ここでは袋に入っているものやパックしてあるもの以外何でも試食しています。ひょっとすると袋に入っている物も破いて試食しているかもしれません。葡萄の山など売り物がなくなっちゃうんじゃないかと思うほどみんなつまんで食べています。桃のシロップ漬け(これも量り売りです。)を袋に入れるのにまず一番大きい片を口にほおばってから袋に入れるのを見たことがあります。日本人がお行儀が良すぎるのかもしれませんが、正直あきれかえってしまいます。
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