3週間に1度くらいのペースでマレーシアのあちこちを小旅行しています。いつも不思議に感じることがあります。バスで小さな町を通過してもほとんどの店屋の看板は中国語で英語=マレー語の看板が見あたりません。一瞬中国に来ている様に錯覚してしまいます。でも街にはスカーフをかぶったイスラム人が沢山います。それが不思議でなりません。50%以上を占めるマレー人の店が多くあって自然なのだと思うのですが、実際には商店を経営しているのは華人です。マレー人はその従業員として働いているだけなのです。必然的に富は数の少ない華人に集中する事になるのです。税金の納める額も華人が多い様です。前マハティール首相はもっとマレー系の人たちが主になって活躍できるようにマレー人優遇政策(マレー人の教育などにお金を掛けた。)をとっていたようですが成果は上がらなかった様です。華人は納めた税金をマレー人優遇政策で使うことにかなり抵抗をしているようです。
工業は日本がかなりの部分を、(松下などは一社でマレーシアのGDPの4%をたたき出しています。)後はヨーロッパ系、アメリカ系、華人系、印度系でマレー系はほんの少しです。プロトン(マレーシア唯一の自動車生産会社)はマレー系で三菱の15年前のモデル(ランサー)を作っています。民族系の自動車が有利なように法律で守られているのですが、いっこうに売れ行きはあがらない様です。外国製は最新のモデルを投入する訳ですから勝ち目は初めからないのも一緒です。やはりホンダ、トヨタ、日産、が群を抜いています。軽サイズのダイハツ車やスズキも多く見かけます。評判は意外なことにホンダがNO1です。マレーシアがF1開催地の一つになっているのもホンダの評判をあげる原因になっていそうです。
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