PLC マイコン制御
機械の制御に、PLCは欠かせません。小型ですしIOもかなりの数が使えます。付属のラダー図ソフトで、リレー制御と同じようにプログラムからデバッグまで殆どこなせます。
ただ欠点もあります。 スピードが速くなるとインタープリターであるラダーソフトが追いつかなくなり誤動作を起こします。なので早い動作が必要なところだけマイコン(C言語)に頼り、初期設定や低速で可能な入出力はPLCとタッチパネルに任せれば、高価なPLCをそろえなくても安価にシステムを組むことが容易です。
下側の写真は1980-1990年に掛けて作られた高速プレスの制御盤です。ご承知のように日本の機械は優秀ですから、30年近く経った今でも制御装置だけ新しいものに変えてあげれば充分使い物になります。そして新機械に生まれ変わります。
下図のオールマイコン制御をPLCとPICマイコン(100x120)に、RS232C経由でスイッチやLEDをタッチパネルに置き換えIOの数を激減させています。
センサー類は直に繋げる必要がありますが、入力用の設定スイッチ類、表示ランプはタッチパネルに任せます。

1990年代前半に作られマイコンZ80で制御します。中身は200x300位の基板8枚で動作します。 |
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マイクロコンピューターの生まれた直後くらいの制御盤です。全ての制御がZ80の周りに付属しているので、IO基板とメモリー基板コントロール基板の組み合わせで200x300位の基板が10枚にもなっています。設定用入出力だけでも百本は軽く越えます。動作ソフトの変更は、UV消去型のPROMを使っているのでプログラムの書き換えは不可能です。今のPLCのように簡単に変更できません。
もちろん高価な高速のPLCを使えば、難なく出来るでしょうが、コストの上昇は免れません。
セッティング用に廉価版のPLCとタッチパネルを使い、高速動作をPICマイコンをCで動かしスピードも余裕、コストパフォーマンスの良い制御盤を作りました。(上写真)