マレーシア移住 第16話 クアンタン   
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≫ クアンタン

 たまには何処かへ小旅行をしようと言うことになりました。西海岸は、マラッカ、ポート・ディクソン、ポート・クラン、セキンチャン、ランカウイ島など行ってみましたが、ランカウイを除いてどの海も泥色をしていて、いまいちあか抜けません。そこで今度は東海岸を見てみようという事になりました。東海岸は、西海岸に比べて、海の色が綺麗だ!という評判だからです。KLから真東のクアンタンに行くことにしました。地球の歩き方を見るとバスで3時間から5時間と言うことでした。プドラヤバスステーションで切符を買ってバスに乗り込みました。R14(420円)でした。バスは、シンガポール行きと同じく横3席の日野製の豪華なバスでした。KLの中心部を抜けて、半島の背骨の様な山脈を超えて行きます。
軽口雑話で書いたゲンティンハイランドを超えさらに山腹を上下しながら行きます。日本のようにトンネルを掘って一直線に最短距離の道路設計とはいかないようで、あくまでも地面の上に道路を造って行きます。この辺はアメリカに似ています。中間地点のテメルロー迄は、高速道路です。この山越えはアップダウンが多いのでみな寝てしまいます。高速道路でバスが突然とまりました。どうしたのか運転手が降りて、しばらくすると戻って来てバックを始めました。500mほどバックして止まりまた運転手が降りて何かしています。覗いてみると、なんと落ちた荷物を拾って荷物室に入れているところでした。荷物室の蓋が開いて荷物が転げ落ちて拾いに戻った処でした。ほとんどの人は寝ていて気が付きませんでしたが、落っことされた荷物は割れ物などはなかったのか、他にも落とした荷物は無かったのか、全員を起こして確認しなくて良いのか、などと心配してしまいます。私達は小さなリックサック一つで手元に置いてありますから”ノープロブレム”ですが...。第一高速道路でバックにしろ500mも逆送などとんでもありません。日本でこんな事がおきたら新聞沙汰になります。運転手は誰の荷物かも聞かず何事も無かったようにまた走り出しました。マレーシアの”何でもあり!”面目躍如です。バスは途中テメルロー付近の休憩所でトイレ休憩を20分ほどして約5時間でクアンタンに着きました。着いてすぐバスステーションで帰りのバスの切符を買いました。最終便の8時発しかなくこれにしました。KLには真夜中1時過ぎの到着予定です。
クアンタンは思ったより大きな街でした。最初にATMを探しましたがすぐにMAYBANKがみつかりました。地球の歩き方に載っている地図を見ながら歩いてクアンタン川まで行きました。この川はもう海に近く湖の様に川幅が広がっていて水の色も泥色ではなく緑色をしていました。泥色でない川を見るとほっとします。川に沿って遊歩道が設けてあり、沢山の人が散歩をしていました。東海岸はムスリムの比率が多いそうですがこの街を歩いてもそう言う感じがします。でも商業は華人が握っているようです。市内バスにぎゅーずめになっているのは、マレー人ばかり乗用車は華人ばかりです。海へはタクシーを利用しました。海までRM15でした。白砂の綺麗な海岸でした。砂浜ですから水は多少濁ってはいるものの青い綺麗な色をしていました。西海岸とは雲泥の差があります。浜辺を散歩してゆったりと海を眺めました。夕食のレストラン探しはかみさんの出番です。海岸に海を見ながら食べられるレストランが幾つかあり店を決めるのはかみさんのカンに頼ります。バタープローンにビーフンの野菜炒めなどそこそこの味でした。バタープローンはちょっと水気が多くいまいちでしたが景色も味のうち十分満足しました。
 暗くなってからタクシーでバスステーションまで戻りました。タクシーの運ちゃんがどこから来たかと聞きましたので当ててごらんと言ったら、まず台湾かノー、韓国かノー、中国かノー、ヴェトナムかノー、フィリピンかノー、シンガポールかノーとうとう最後まで日本は出てきませんでした。やっぱり全然日本人には見えないんだ!これは二人とも相当なショックでした。 帰りのバスは、4席の普通タイプの車両でしたが、冷房が効きすぎてちょっと参りました。ブドラヤバスステーションを降りたのは、1時半過ぎでした。タクシーを拾いましたが、深夜だと言うことでホテルまでRM30(1500円)ふんだくられました。乗って15分で着いてしまいました。






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